麻酔科の講義(緩和ケアの話)
次に学校関係のお話です。
今日は麻酔科の授業で慶応の先生がいらっしゃって癌性疼痛を緩和する治療方法の講義がありました。緩和ケア病棟なしで他の先生からのコンサルテーションがあってからその病棟に赴くみたいでしたが、個人的にその効果の程に疑問を感じました。というのも、このスタイルでは、診れる患者さんの数と医療の質に限界があるからです。
かといって、大学病院は高度医療の拠点であり、ホスピスではないので緩和ケア科を作るのは難しそうですが・・・
あと、末期がんの患者さんにとって、癌性疼痛を取り除くことはQOLを考える上でとてもとても重要みたいです。
読んでくれた医学生は医師の社会的な責任の大きさに気づいたはず!!!一生懸命勉強に励みましょう!!
(2020年追記:この20年の進歩で、この考え方は当たり前になり、緩和治療の技術も格段に進歩しています。また、、当時は麻酔科が片手間でやっていた緩和ケアですが、緩和ケア科も一般的になり、在宅での緩和ケア・心の緩和ケアなど、システム的にも格段に進歩しました。振り返ってみると、医学の進歩は凄いなぁと感じますし、今後もまた格段に進歩していくと思うとちょっと楽しみでもあります)
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